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Profile
G・O
2018年入社(中途入社5年目)
技術部設計課
少し遠出して美味しいものや変わったものを食べに行ったりします。たとえば一日1組限定の天ぷら屋さんなど。また、家では燻製なども作ったりしています。
設計エンジニアとしての自身のキャリアを振り返る
設計の仕事を志した理由
私は岡崎市出身なので、自動車業界がとても身近であったことが1番にあります。高校生のころ、ふと「機械の何かを作ってみたい」と考えました。それは自動車、ロボット、パソコンなど、対象物はどんなものでもよかったのですが、漠然と何かを作りたいと思ったのが最初のきっかけですね。実際、高校生のころには「自分のPCが欲しい」と思い、PCの部品を毎月ちょっとずつ買い揃えていき、徐々に組み立てていく感じで自作PCを作りました。当時はまだ、PCが一家に一台あるかないかの時代でしたし、とても高額でしたので「だったらちょっとずつ買って、ちょっとずつ作っていこう」と思ったわけですね。
社会人デビューからシステックスに入社するまで
設計会社に新卒入社し、CATIA教育の部署に就きました。その後は、設計のヘルプを行なうところに移り、それぞれの車種の困っているところに応援に行く形で設計に携わったのち、樹脂部品の金型・製品設計に就きました。そこでは自動車部品だけでなく、家電部品や遊技機部品などに携わるなど、さまざまな設計を行ってきました。
システックスに入社以降
そうした設計を何年か経験し、次のステップをどうしようか考えていたときに、システックスで教育担当を募集しているのを知り入社しました。以降はCATIA教育をメインに行ないながら、時折ヘルプとして現場に行き、設計業務も行なっています。
先ほどもお話したように、私はCATIA教育業務が社会人として初めての仕事でしたが、その会社を辞める際に当時の上司の方がかけてくれた言葉が今でも印象に残っています。「教育はないがしろにされがちだ。ちょっとした資料があり、単にそれを説明する人が割り当てられることが多い」と。でも「教育を経験し、かつ現場でもいろんな経験を積み、最終的に教育現場にきちんとフィードバックできるようになっていってもらえると嬉しい」と言われたんですね。
というのも、大半の人は教育の場に戻ってこないのですが、そうすると教育と現場がかけ離れたものになっていくんです。だから私は「現場を経験してから教育に戻ってくれるといいな」という当時の上司の言葉を、システックスで体現しているということになりますね。
設計の入り口となるCATIA教育について
設計する上で求められるものや学ぶ上での意識
1つ目は「疑問に思うこと」。人によっては飲み込みの早い人とそうでない人がいます。学校でも、成績を通してどうしても優劣がついてしますが、たとえば何かを設計する場合、どれだけ学校の成績が優秀であった設計1年生であろうとも、経験5年の先輩社員が作ったモノの方が完成度は高い。その理由は、経験の末に考え抜いて行きついた、知識と技術と創意工夫の集大成だからです。ということは、先輩方が手がけた仕上がりを見て「気になり、疑問に思って考える」ことができれば、それは紛れもない勉強素材になるわけですね。だから疑問に思うことが重要です。
2つ目に「わからないことをわからないままにしないこと」。
とくに経験を積んでくると、簡単なことを聞くのが恥ずかしい!となりがち。知らない用語や知らない内容をそのまま聞き流してしまうことは、極力なくしていった方がいいと思っています。業務や会議などの場では常に専門用語が飛び交いますが、知らない用語はきちんとメモをしておくなどし、後で聞いたり調べたりすることが大切です。
3つ目に「誰よりも詳しくなるという意識を持ってやること」。
プロフェッショナルというと少々大げさかもしれませんが、お客様から対価をいただくうえでそれに見合った仕事をしないといけない。むしろ期待値以上の提供を目指すためにも、そうしたところを意識していくことが大切です。
教育のスタンスや注視するところ
教育において私が意識しているのは、“自分が教える内容”と“その人が躓く課題内容”を明確にする”ということ。研修期間は約2ヶ月ほどありますが、初めて学ぶ内容はこちらが主体となり教えていきます。そうした研修で理解が深まってきたら「この子ならこの答えに対してここまではできるだろう」とこなせる範囲を明確にしたうえで、全てを教えるのではなく余白を残して考えさせ、自分で解決できるようヒントを促しています。
たとえばCADの研修で多いのが、「CADを使ってモデルを作成する」というもの。
これを実際にやってもらうと、2つのパターンに分かれます。
【1】作り方を覚える人
【2】コマンドを覚えて組み立てるという覚え方をする人
その人それぞれの個性もあるのですが、【1】の人は作り方を丸暗記しないとできないパターン。ですので、困っていることに対する内容をアドバイスしたり、次の課題の進め方を重視した教え方をします。
逆に【2】の人は作り方を覚える上で、作り方はわかるけど、こういうやり方でもいいのでは?と、組み立て方に個性が出ますので、その人の組み立て方をベースにどう組み立てていくかをアドバイスするようにしています。
設計の本質とはなにか
便利や快適を生み出す仕事
難しいところですが、「モノ、物事、生活などをより良くするために考え抜いていくこと」だと考えています。たとえば自動車を例に挙げると、走るだけなら現に問題なく道路を走っています。でも、 “従来よりも燃費を良くしよう”とか、 “より快適な乗り心地にしよう”などのニーズに対し、設計者として考え抜き、試行錯誤を繰り返しながら実現させていくことが暮らしの快適性につながるのだと思います。
設計を志す方への設計の楽しさを
設計の楽しさは、やはり自分やチームの考えていたモノや手がけたモノが世に出て、それが身近で使われているのを目にしたとき。大半の設計エンジニアは真っ先にこれを言うんじゃないかと思います。
あとは、自分が担当した1台目の車種は印象深くてインパクトが大きいです。皆さんもきっと、1台目の車種には特別な思い入れが湧くのではないでしょうか。