西三河で機械設計エンジニアになる。その仕事内容やメリット、将来性について解説

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    私たちシステックスでは、新卒、中途の設計エンジニア採用を行なっています。では、改めて機械設計とはどんな仕事か。設計エンジニアになることでどんなメリットがあるのか。市場での強みとは。といったことを“システックスの目線と考え方”でお送りします。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

    機械設計とはどんな仕事か

    具体的にはどんなことをする仕事なのか。

    ⾃動⾞部品に関わるモノづくりのプロフェッショナルで、⾃動⾞の各性能(⾛る・曲がる・⽌まる)の⽬標値を達成させるべく、部品開発や設計を行なう仕事です。

    具体的には、新型モデルの車種を開発するとなれば、“見た目”や“性能”をはじめさまざまな変更があるため、従来の部品では整合性が取れません。「今ある部品をどう変える?」「どの部品が足りない?」「どの部品を変えないといけない?」などを考え、“成り立たせて世に出す”のが私たち機械設計エンジニアの仕事です。

     

    各業務プロセスで何をするのか。

    新型モデルの「こうしていきたい」という計画や目標値が企画され、「その要件を満たすにはどうするか」といった検討を行い、初期段階での構想を立てていきます。簡単にいえば大まかな形を次々と案出ししていくフェーズですので、案が通る場合も通らない場合もあります。(3Dでイメージをつける場合もあれば、断面だったり手書きのイメージから構造していくケースもあります。)

    さらに、目標値をクリアして成り立たすことが出来そうな「形」にしていくのですが、製造や量産などの後工程で実際に作れるものかどうかという視点を織り込みながら、詳細に落とし込んでいきます。

    周辺パーツとの関係はもちろん、法規の観点からも“できる・できない”といったところを確認しながら作っていき、途中途中でデータを提出。不具合が確認された場合は、その箇所を修正するといったやりとりを繰り返しながら下流工程へと移っていきます。

     

    機械設計エンジニアになるのに必要なスキルや知識

    まず、設計業務をする上で材料力学の知識、CAD(CATIAなど)の操作、officeソフトの操作が必要なのはいうまでもありません。

     

    その上でさらに必要なことは、(CATIA教育のスペシャリストに取材。設計職の本質を聞く)でも話していますが、疑問を持つことです。わかりやすくいえば、既存部品や他社の類似部品に対して「なぜこの形なのだろう?」と考える視点です。

    なぜならその部品は“当時のベストが詰まっている”モノなので、それを探ることで詰め込まれたノウハウを知ることができるからです。また、自動車の全体的な構造を大まかに知っておくのも大切ですね。

    あとは、社内外のさまざまな方との調整が多い職種のため、コミュニケーション力が必要になります。

    機械設計エンジニアになるメリットや強みとは

    機械設計エンジニアになると得られるもの

    1つ目は、喜びと実感を得られることです。⾃分が設計したものが自動車(製品)として世の中に流通し、それを⽬にしたときの喜びは大きいです。なかでも外装系のパーツを手がけたときの実感は大きいでしょう。さらにいえば、最初のプロジェクト(1車種目)はそのインパクトも感慨深さも強いのではないでしょうか。

    また、次第に経験を積んだ3車種目あたりからは担当部品を任せられたりするので、やりがいがある反面とても苦労しますから、その分思い出として強く残りますし、特殊な車(コンセプトカーなど)を担当した場合には、モーターショーなどで発表されたりするのを見ると嬉しくなります。

    2つ目は、業界内の多方面にコネクションができます。外部の方々と関わる機会がものすごく多い仕事なので、ときに思わぬ仕事が舞い込んできたりすることも。そうしたつながりができるのも、設計エンジニアならではです。

     

    愛知県で機械設計エンジニアの需要が高い理由

    大手自動車メーカーの本社をはじめ、グループ会社の本社、多くの関連会社が西三河にあり、開発などの重要な機能を備えた拠点が集まっているため、ほかの地域に比べて需要が高いのです。また、自動車は車種や大きさにもよりますが、1車種あたり約2〜3万部品、高級車では5万部品ほどで構成されているため、「自動車の開発がなくならない=部品設計を担う私たちの需要が続く」という見方もできます。

    機械設計エンジニアを取り巻くニーズ

    自動車は日常生活の一部として定着して長いです。そして新しい自動車を開発するということは、現状のものをより良くするということ。こうした改善や改良は現状の不満から生まれており、より良い改善案を選択しながら、どんな形状にしてどのくらいの強度が必要かなどの検討を進め、試作をしたり評価を行いながら完成させていくため、AIでは代替できないのです。

    そのため、現状の観点から設計エンジニアの仕事がなくなることは考え難いです。

    機械設計エンジニアを目指す上で知っておくといいこと

    勤める会社のことなどで注意すべきこと

    社内の横つながり(同僚同士)はもちろん、上下の関係性 (風通し)がいい会社をおすすめします。業務上の質問もですが、悩みごとの相談も含めて「吐き出せる環境」というのが大切なのではないでしょうか。困ったときに話せる先があって、その回答がしっかり降りてくる会社なら、ストレスを溜め込むことなく成長に向けて歩んでいけるはずです。

     

    キャリアを積んでいく上で留意しておくこと

    まず1〜2車種目の仕事は、先輩について色々な知識やスキルを身につけていく段階です。

    そして、3車種目(経験5年ごろ)になると比較的簡単な部品を任せてもらえるようになり、経験10年あたりのタイミングで今度は大きいプロジェクトを任せてもらえるようになります。

    さらにいえば、設計エンジニアは大きく2つのパターンに分けることができます。

    たとえば自身の担当部品を突き詰めていき、その部分に特化していくタイプ。もうひとつは、自身が担当した部品の周辺部品にも知見を広めていくタイプです。どちらがいい悪いの話ではありませんが、当社としての考えは担当した部品の周りにもアンテナを張っておくことで幅広い知識が身につき、将来的に役立つ場面もあるはずなのでおすすめです。

     

    技術を身につけた先に広がる選択肢はある?ない?

    私たち設計エンジニアの技術は、どの業種にいっても⾼く評価される傾向にあります。

    この評価を具体的に紐解くと、新たなことを“考える力”がある。考えたものを“作る技術”がある。そして作った先に“今後の可能性”を広げていくことができる。つまり、このサイクルを生み出す知識や能力が備わっているからです。同時に将来の選択肢も広がっていくことでしょう。

    株式会社システックス

    愛知県岡崎市三崎町1-21

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